2023年5月15日、朝日新聞に掲載された「香りに青春も職も奪われた 知らぬ間に加害者になる「悪意なき汚染」」
あなたの使う柔軟剤、そのにおいが苦しい――。化学物質過敏症の患者が、頭痛やめまいといった日常生活への深刻な影響を訴えている。堺市堺区の市総合福祉会館で31日まで開かれているパネル展では、「香害(こうがい)」に苦しむ当事者たちの痛切な訴えが並んでいる。
「過敏症・香害・SDGs」と銘打った会場には約90枚のパネルを掲示。化学物質過敏症を解説するパネルにまじり、とりわけ印象に残るのは、全国の当事者が寄せた、洗剤や柔軟剤による香害を訴える手紙だ。
「どこへ行っても口がしびれ、頭が重く、体がしめつけられるように痛む。職場の香害で職を失った」(50代)
「周りのにおいに耐えきれず部活をやめた。授業にも出られない。青春や進路を奪われている」(高3)
「子どもが持ち帰るプリントにも移香(いこう)していて宿題を見てやれない。いつまで子どもと一緒に暮らせるかわからない」(30代)
「学校にいくとじゅうなんざいがくっついてきてこまっています」(8歳)
企画したのは、堺市の山口尚恵(ひさえ)さん(51)。2002年、自宅のリフォーム工事を機に化学物質過敏症になり、口内炎やじんましんなど慢性的な体調不良に悩まされるようになった。
香りに青春も職も奪われた 知らぬ間に加害者になる「悪意なき汚染」|朝日新聞
香害は化学物質過敏症の方達だけではない。読む人に「あなたも当事者なんです」と伝わるような、素晴らしい記事を書いてくださいました。朝日新聞の影響力はとても大きい。掲載してくださったことに感謝申し上げます。
そして大阪府堺市の市総合福祉会館で2023年5月31日まで開かれていた、「過敏症・香害・SDGs」パネル展では、「香害」に苦しむ当事者たちの痛切な訴えと共に、化学物質過敏症や香害について、所狭しと並んでいました。
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