化学物質過敏症対応のコインランドリーwash plus、本当に使える？

洗剤を一切使用せずに水のみで洗濯が可能
化学物質過敏症、アトピー性皮膚炎の方にもおすすめされている

そんな夢のようなコインランドリーが、2023年現在、日本全国に42店舗展開されています。水だけで洗えるなんて、最高ですよね。

アトピー性皮膚炎のほか化学物質過敏症の方々からも喜ばれており、節水や水質汚染対策にも貢献しています。
【環境の部】「洗剤レス」の次に目指すのは「排水レス」コインランドリー　wash-plus

「化学物質過敏症の方々にも喜ばれている」とありますが、本当に化学物質過敏症の方でも利用できるのでしょうか？

結論から言いますと、恐らくほとんどの化学物質過敏症の方には難しいと思います。（個人的見解です）その理由を詳しく解説します。

コインランドリーwash plusとは？

世界初の洗剤レス洗濯のコインランドリーwash plus。2023年6月現在、日本全国に42店舗展開されているフランチャイズチェーンのコインランドリーです。

アルカリイオン水を使用することにより、洗剤を使用せずに洗浄力の高い洗濯を可能とした。アトピー性皮膚炎予防等、肌へのやさしさを求める消費者ニーズに対応している。

「スマートランドリー」をコンセプトにIoTを駆使し、スマートフォンでの予約や操作、キャッシュレス(カード決済)、領収書発行、遠隔対応など、数多くのサービスで顧客の利便性や　快適性を追求している。

IoT以外の側面でも、多言語化や宅配ボックスの設置、ベビーチェアの標準装備化など、顧客満足度を重視して新たなサービスを次々に具体化し、幅広いライフスタイルのユーザーから支持を得ている。

出典：世界初洗剤レス洗濯のコインランドリーが第３回日本サービス大賞「優秀賞」受賞

合成界面活性剤や合成化学物質を含まない99.9%が水の「wash+ Water（アルカリイオン電解水）」を使用し、汚れを落とすシステムで、特許を取得されています。アルカリイオン水は、繊維に染み込んだ頑固な汚れや臭いを分解し、効果的に除去する力があります。そのため、衣類をきれいに洗い上げることができます。また、繊維を優しく洗うため、衣類の鮮やかさや柔らかさを保ちながら洗濯することができます。

専用のアプリがあり、残り時間や空き状況を確認できるのも、とても便利です。

化学物質過敏症の人がコインランドリーwash plusを使えない理由

洗剤を一切使用せず水のみで洗うのに、なぜ化学物質過敏症の方はwash plusを使えないのでしょうか？

利用者のリテラシーやモラルのなさが主な原因

ヤマダ

もちろん店舗によるとこはありますが、私（一部知人に依頼）が実際に調査できた13店舗はすべてNGでした。

店内、洗濯乾燥機内に香料臭がする
洗剤を持ち込んでいる人がいる

一般的なコインランドリーの機械は、洗濯物を高速で回転させることで洗浄を行います。このプロセスによって、一部のマイクロカプセルは衣類から取り除かれる可能性がありますが、すべてのマイクロカプセルを取り除くことはできません。そのため、普段マイクロカプセル入りの洗剤や柔軟剤を使用している利用者がいる場合、店内や洗濯乾燥機内に残留する可能性があります。

すでに付着しているマイクロカプセルが残っている可能性がある

すでに付着しているマイクロカプセルが、アルカリイオン電解水で取り除けるかどうかは実証していない
上記参照

家庭用洗濯機では、一度付着したマイクロカプセルを取り除くことは困難ですが、業務用だと取り除けるのでしょうか？個人的見解ですが、取り除けるのであればすぐに検証し、公表なさると思います。

また、実際に内部を確認し、においの有無を確認しましたら、やはり香料の香りは残っているため、取り除くことはできなく、その機械を使用して洗濯した場合、におい移りがあるのではと思います。もし使用される場合は、内部のにおいを確認してから行われることをおすすめします。

洗濯に使用した水を再利用する

洗濯後の排水を店外に出さず、ろ過して再利用する店舗の開発に乗り出した。
コインランドリー排水、再び洗濯に　wash-plus実証店

こちらがどこまで進んでいるのかまではわかりませんでしたが、マイクロカプセルは非常に小さな粒子であり、通常の水のろ過プロセスでは完全に取り除くことはできません。一般的なコインランドリーの機械は、洗濯水をフィルターや沈殿槽を通して処理して再利用しますが、これらのプロセスは主に繊維や粉塵などの大きな物質を取り除くことに焦点を当てています。

浮遊している微細なマイクロカプセルは、一般的な処理方法では効果的に取り除くことができません。したがって、再利用される洗濯水には一部のマイクロカプセルが含まれる可能性があります。