2009年3月17日|第171回国会 参議院環境委員会 第2号|厚労省シックハウス症候群対策マニュアル問題に関する岡崎トミ子参議院議員の質問と政府答弁

CSに関する答弁

岡崎トミ子議員が化学物質過敏症について質問をし、中尾昭弘厚生労働大臣官房審議官が答弁しました。

○岡崎トミ子君

 最後にもう一つ、ちょっとオーバーぎみなんですが、ツルネンマルテイ先生の御了解を得て質問したいと思いますが、化学物質過敏症が心因性であることを示唆していると受け取られかねないマニュアルがまとめられまして、患者を中心に心配が広がっております。この化学物質過敏症の患者の多くは、周囲の無理解、例えば、妻は夫から無理解でごろごろしているというふうに言われたり、子供もそんなふうに言われたり、子供たちももう少し大人になってからでもなかなか理解されないという中にあったわけなんです。

 そこで、その化学物質過敏症が心因性であるということについてどうも通達があったということですので、これは政府の公式見解ではないということをしっかり確認をするということと、自治体担当者に対して徹底することを求めたいと思います。

○政府参考人(中尾昭弘君)

 お答えいたします。

 御指摘の点は、シックハウス症候群に関する相談と対策マニュアルというものでございまして、厚生労働科学研究費補助金により平成十八年度と十九年度に行いましたシックハウス症候群の実体解明及び具体的対応方策に関する研究に基づく成果物でございます。

 御指摘の記述につきましては、研究班が過去の文献の整理をしたものでございまして、化学物質過敏症が心因性の疾患であることを示したものではないと承知しておりますが、いずれにいたしましても、御指摘の記述につきましては、執筆をした研究班の知見でありまして、厚生労働省の公式見解ではないということでございます。

 この点につきましては、今月九日に開催されました生活衛生関係技術担当者研究者におきまして、本冊子は厚生労働科学研究における成果物であり、厚生労働省としての見解ではないとの旨を担当者の方から保健所の職員に対しまして周知をしたところでございます。

○岡崎トミ子君

 環境省も厚生労働省も、化学物質過敏症の問題についてはまだ着手がされていないというふうに認識していいほど遅れております。化学物質の問題につきましては、今縦割りでいろいろ行われておりますので、私どもは一元化を目指して法案を作っていきたいとも考えておりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

 ありがとうございました。

引用:国会会議録検索システム

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